提案が抽象的すぎる問題の解決法|具体性を高める伝え方のコツ
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提案が抽象的すぎる問題の解決法|具体性を高める伝え方のコツ
提案が「抽象的すぎる」と言われるのは、考えが浅いからではありません。頭の中の具体を、相手に見える形に変換できていないだけです。私たちマンガコミットジャパンは、漫画とストーリー設計を使って「抽象的な提案を、相手の頭に絵が浮かぶ提案」に変えるご支援をしてきました。このページでは、提案が抽象的になってしまう原因と、具体性を高める伝え方のコツを、私たちが現場で見てきた事例とあわせてお伝えします。「言いたいことはあるのに、ふわっとしていると言われる」と悩んでいる方に、考え方の手がかりをお届けします。
📖 この記事の目次
【この記事で私たちがお伝えしたいこと】
- 抽象的なのは考えが浅いのではなく「変換不足」が原因です
- 具体性は「誰が・いつ・どうなる」を場面で見せると一気に高まります
- 漫画は抽象的な概念を具体的な場面に翻訳するのが得意な手法です
提案が抽象的になってしまう原因
頭の中の具体が、言葉にこぼれ落ちている
正直なところ、抽象的な提案をする人ほど、頭の中には具体的なイメージがあります。問題は、それを言葉にする過程で具体がこぼれ落ちてしまうことです。「業務を効率化します」という一言の裏には、本当はもっと細かい場面があるはずなのに、まとめた瞬間に消えてしまう。私たちが提案資料を拝見すると、結論は立派でも、その手前にあったはずの具体例が抜け落ちているケースが大半です。考えが浅いのではなく、変換の途中で落ちている。これが抽象化の正体です。
抽象語で安心してしまう
よくあるのが、抽象語を使うと「ちゃんとしたことを言った気になる」現象です。「最適化」「強化」「推進」——耳ざわりは良いのですが、聞き手の頭には何も像が浮かびません。話し手は説明した気になり、聞き手は分からないまま。この行き違いが「抽象的すぎる」という評価を生みます。あるIT企業のお客様の提案書は、立派な抽象語が並んでいましたが、決裁者から「で、具体的に何をするの?」と毎回問い返されていました。抽象語は、便利な分だけ危険でもあるのです。
相手の知識量を高く見積もりすぎている
ケースによりますが、抽象的に話してしまうのは「これくらい分かるだろう」という思い込みが原因のこともあります。話し手にとっての常識を、聞き手も持っているとは限りません。前提や具体を省くほど、聞き手は自分で補わなければならず、その負荷が「分かりにくい」という印象になります。私たちは、聞き手が知っていることと知らないことの境界線を最初に確認します。境界線の向こう側にある話ほど、具体的に描く必要があるのです。
「結果」だけ語って「過程」を飛ばしている
もう一つ見落とされがちなのが、結果だけを語ってしまうパターンです。「成果が上がります」と言われても、聞き手は「どうやって?」が分からなければ信じられません。具体性とは、結果に至る過程が見えることでもあります。私たちがストーリー設計で重視するのは、ビフォーからアフターまでの「過程」を描くことです。過程が見えると、提案は急に現実味を帯びます。結果は約束ではなく、過程の先にある景色として見せるべきなのです。
「完璧に伝えよう」として一般化してしまう
実は、抽象化のもう一つの落とし穴が「漏れなく伝えようとする姿勢」です。あらゆるケースに当てはまるように書こうとすると、どうしても表現は一般的で当たり障りのないものになります。「さまざまな場面で活用できます」「幅広いニーズに対応します」——間違ってはいませんが、こう書いた瞬間、聞き手の頭からは具体的な像が消えます。あるお客様の提案書も、すべてのお客様に対応できることを示そうとするあまり、どの一文も具体性を欠いていました。私たちがおすすめするのは、勇気を持って「代表的な一つのケース」に絞ることです。一つの場面を生々しく描くと、聞き手は「自分の場合はこうだな」と勝手に応用してくれます。全部を語ろうとして抽象になるより、一つを深く語って具体にするほうが、結果的に多くの人に伝わるのです。これは、たくさんの登場人物を薄く描くより、一人を丁寧に描いたほうが読者の心を動かす、漫画づくりの原則とまったく同じです。
具体性を高める伝え方のコツ
「誰が・いつ・どうなるか」を場面にする
私たちが抽象的な提案を具体化するとき、最初にやるのは「誰が・いつ・どうなるか」を一つの場面に落とすことです。「業務効率化」ではなく、「経理の田中さんが、毎月末に3時間かけていた集計を、30分で終えて定時に帰る」。主語と時間と変化が入った瞬間、抽象は具体に変わります。あるサービス業のお客様では、提案の各項目に「具体的な一場面」を添えたところ、決裁会議での「ふわっとしている」という指摘がなくなったとお聞きしました。場面は、抽象を一気に着地させる力を持っています。
たとえ話で「知っているもの」に橋を架ける
抽象的な概念は、相手がすでに知っているものにたとえると伝わります。私たちは、難しい仕組みを日常の何かに置き換えて描きます。たとえば複雑な連携を「リレーのバトンパス」に、情報の重複を「同じ書類を何度も書き直す手間」にたとえる。たとえが一つ入るだけで、抽象的な話が体感できるものになります。実は、この翻訳作業こそ漫画家のストーリーテリングが最も得意とするところです。13年以上、難しいものをやさしい場面に変えてきた私たちにお任せいただける部分です。
数字で輪郭をはっきりさせる
具体性を高めるもう一つの方法が、数字です。「時間が減ります」ではなく「3時間が30分になります」。「効果があります」ではなく「問い合わせが3割減りました」。数字は抽象的な主張に輪郭を与えます。ただし、数字は単独では冷たいので、私たちは必ず場面と組み合わせます。「3時間が30分になり、その分、田中さんは残業せずに帰れるようになった」。数字と場面が重なると、具体性と感情の両方が伝わります。聞き手の頭に、はっきりとした絵が結ばれるのです。
ビフォーアフターを並べて見せる
最後のコツは、ビフォーとアフターを並べて見せることです。「こうなります」だけでは、聞き手は変化の大きさを実感できません。「今はこうで困っている。提案後はこう変わる」と対比すると、変化が一目で分かります。私たちは漫画のコマの対比でこれを表現します。左のコマは困っている現場、右のコマは楽になった現場。あるお客様では、提案の冒頭にこのビフォーアフター漫画を置いただけで、聞き手が「自分の現場もこう変えたい」と前のめりになったそうです。具体性とは、変化が見えることなのです。
提案の具体性についてよくいただくご質問
Q1. 抽象的なのは考えが浅いからではないのですか?
A1. 多くは違います。頭の中には具体があるのに、言葉にする過程でこぼれ落ちているだけです。場面・たとえ・数字で変換すれば、具体性は取り戻せます。
Q2. 具体的にしすぎると細かすぎませんか?
A2. バランスは大切です。すべてを具体にするのではなく、聞き手が像を結べる「代表的な一場面」を一つ示すのが効果的です。私たちは要点を絞ってご提案します。
Q3. 提案を漫画にする意味はありますか?
A3. あります。漫画は抽象的な概念を具体的な場面に翻訳するのが得意です。冒頭のビフォーアフターだけを漫画化するなど、部分的な活用も有効です。
Q4. 制作期間はどのくらいですか?
A4. 内容によりますが4〜6週間が目安です。構成・確認・作画・修正までを含みます。具体化の整理に時間をかけるほど、仕上がりは安定します。
Q5. 費用の目安を教えてください。
A5. 分量と用途で変わります。私たちは一般的な相場より20〜30%OFFの水準を意識しています。修正込みの総額でのご比較がおすすめです。
Q6. 提案内容の整理から手伝ってもらえますか?
A6. もちろんです。ヒアリングで「頭の中の具体」を引き出し、場面に落とすところから一緒に進めます。実はここが最も大切な工程です。
Q7. 既存の提案資料を具体化することもできますか?
A7. できます。抽象的な箇所を見つけ、場面・数字・たとえを補う改善も承ります。流れを大きく変えずに具体性だけ高めることも可能です。
Q8. 効果はどう確認できますか?
A8. 提案の通過率、会議での質問の質、聞き手の反応などで確認できます。導入前後の変化を一緒に見ていく形で改善をご一緒します。
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マンガコミットジャパンについて
この記事は、漫画マーケティング・広告漫画・ブランディング支援の専門知識と、13年以上にわたる漫画業界での経験をもとに執筆しています。マンガコミットジャパンは、単に漫画を制作する会社ではありません。漫画家として培ったストーリーテリング力を活かし、「良い商品なのに伝わっていない」「サービスの魅力が伝わらない」といった企業の課題を解決するための支援を行っています。私たちの考え方や、なぜ漫画を活用したマーケティング支援を行っているのかについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
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まとめ
- 抽象的なのは考えが浅いのではなく「変換不足」が原因
- 「誰が・いつ・どうなるか」を一つの場面に落とすと具体になる
- たとえ話で知っているものに橋を架け、数字で輪郭をつける
- ビフォーアフターを並べ、変化が見える形で示す
「言いたいことはあるのにふわっとしている」と言われるなら、頭の中の具体を一緒に場面に変えてみませんか。私たちが、相手の頭に絵が浮かぶ一本に仕立てます。