行政で漫画(マンガ)活用は有効?注意点と進め方を解説
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行政で漫画(マンガ)活用は有効?注意点と進め方を解説
行政における漫画活用は、間違いなく有効です。私たちマンガコミットジャパンは13年以上、伝わりにくい情報を分かりやすく届ける仕事に取り組んできました。制度のお知らせ、防災、健康、税金、子育て支援。行政が住民に伝えたい情報は、どれも生活に直結する大切なものばかりです。それなのに、難しい言葉や長い文章のせいで「読まれない」「伝わらない」という壁にぶつかります。漫画は、その壁を越える力を持っています。一方で、行政ならではの注意点もあります。この記事では、公式サポートの立場から、行政での漫画活用が有効な理由と、進めるうえで押さえるべきポイントを、現場の経験を交えて正直にお伝えします。
📖 この記事の目次
この記事でお伝えしたいこと
- 行政情報は「正確だけど読まれない」状態に陥りやすく、漫画が突破口になります。
- 幅広い世代に届けたい場面ほど、漫画の親しみやすさが効きます。
- 正確性・公平性・著作権など、行政ならではの配慮を最初に固めることが大切です。
行政情報が住民に届かない理由と漫画の効果
正直なところ、行政の発信する情報は、内容そのものは非常に正確で丁寧です。問題は「読んでもらえるかどうか」にあります。ここを整理します。
正確さを優先するほど、読みにくくなる
行政情報は、誤解を生まないよう正確に書く必要があります。その結果、専門用語や条件分岐が多くなり、文章が長く硬くなりがちです。よくあるのが、「全部書いてあるのに、結局自分が何をすればいいのか分からない」という住民の声です。正確であることと、分かりやすいことは、残念ながら自動的には両立しません。あるご相談では、制度の案内チラシが文字でびっしり埋まっており、対象となる住民の多くが「自分に関係あるか判断できず読み飛ばしていた」という課題がありました。担当者の方は「窓口で『そんな制度があったなんて知らなかった』と言われるたびに、せっかく用意したのにと胸が痛む」とおっしゃっていました。情報は出していた。でも、届いていなかった。この「出した」と「届いた」の間にある深い溝こそが、行政の発信が長年抱えてきた課題なのだと、私たちは現場で何度も実感してきました。
幅広い世代に一斉に届けなければならない
行政の発信は、特定のターゲットだけでなく、子どもから高齢者まで幅広い層に届ける必要があります。難しい文章は、それだけで一部の住民を置き去りにしてしまいます。漫画は、絵と短いセリフで情報を伝えるため、文字を読むのが負担な層にも届きやすいという強みがあります。実は、ある自治体向けのご相談で、防災情報を漫画化したいというお話がありました。「文字の防災マニュアルは配っても読まれない。でも、避難の流れを一人の住民の体験として漫画で見せれば、自分の行動として想像してもらえるのでは」という担当者の方の着眼点は、まさに漫画が活きる場面でした。
「自分ごと」にする力が行動を変える
ケースによりますが、行政情報で最も難しいのは「自分に関係ある」と気づいてもらうことです。手続きの締め切りも、健康診断の案内も、自分ごとにならなければ行動につながりません。漫画は登場人物を通して「これは自分の話だ」と感じさせる力があります。手続きを忘れて困る住民、健診を受けて安心する住民。そうした姿を描くことで、読み手は自分の未来を重ねます。私たちが大切にしているのは、住民を上から指導するのではなく、同じ目線の登場人物に共感してもらう設計です。「やらなければいけません」と命令されるより、「あの人もこうして助かったんだ」と感じてもらう方が、人はずっと自然に動きます。ある健診案内の漫画では、受診をためらっていた主人公が結果的に早期発見につながって安心する流れを描いたところ、住民から「自分も受けてみようと思えた」という反応をいただいたと伺いました。指導ではなく共感。これが行政の漫画でいちばん効く考え方だと、私たちは確信しています。
行政で漫画を進める際の注意点と手順
行政での漫画活用には、民間とは違う配慮が必要です。私たちが実際に気をつけているポイントと進め方をお伝えします。
正確性と公平性を最優先に固める
行政情報では、分かりやすさのために内容を省略しすぎると、正確性を損なう恐れがあります。私たちは、漫画化する際も担当部署の方と内容を一行ずつ確認し、誤解を生まないよう丁寧にすり合わせます。また、特定の層だけを優遇するような描き方を避け、公平な表現を心がけます。実は、ここを最初に固めておかないと、後から大きな修正が発生しがちです。だからこそ、シナリオ段階での確認を何より大切にしています。
表現・著作権・継続活用への配慮
登場人物の描き方には、性別や年齢、立場の偏りが出ないよう配慮が必要です。また、行政の制作物は広く長く使われるため、著作権や利用範囲を最初に明確にしておくことが欠かせません。私たちは納品時に、どの範囲でどのくらいの期間使えるかをはっきりお伝えします。さらに、制度は改正されることがあるため、後から一部を差し替えやすい構成にしておくこともご提案しています。一度作って終わりではなく、長く使える資産として設計する視点が大切です。実際、ある自治体では一度制作した漫画を、ポスター・ウェブ・SNSと複数の媒体で展開され、当初の想定よりはるかに長く活用されています。最初に利用範囲を広めに取り決めておいたことで、後から「これにも使いたい」が出てきても柔軟に対応できました。こうした先を見据えた設計は、結果的にコストの無駄を大きく減らします。
進め方とコストの目安
進め方としては、まず最も伝わっていない情報を1つ選び、小さく漫画化してみることをおすすめしています。費用と期間の目安は、SNSや広報向けの漫画で4〜8スライド・制作期間4〜6週間ほどが標準です。費用は内容によりますが、私たちは90名以上の登録作家ネットワークと長年の制作体制を活かし、相場より20〜30%抑えたご提案を心がけています。限られた予算の中で最大の効果を出せるよう、優先順位の高い情報から段階的に進める形を一緒に考えます。まずは一本、いちばん困っている情報から試してみる。その小さな成功が、次の展開への確かな手がかりになります。
行政での漫画活用に関するよくあるご質問
Q1. 行政情報でも漫画にできますか?
A1. できます。制度案内、防災、健康、子育て支援など幅広く対応しています。正確性を保ちながら分かりやすく伝える設計を行います。
Q2. 内容が省略されて誤解が生じないか心配です。
A2. 担当部署の方と内容を一行ずつ確認しながら進めます。要点を絞りつつ正確性を損なわない構成を心がけますのでご安心ください。
Q3. 幅広い世代に届きますか?
A3. 漫画は絵と短いセリフで伝わるため、文字を読むのが負担な層にも届きやすい表現です。世代を問わず親しみやすく設計します。
Q4. 著作権や利用範囲はどうなりますか?
A4. 納品時にどの範囲でどのくらいの期間使えるかを明確にお伝えします。広く長く使う行政の制作物に合わせた取り決めを行います。
Q5. 制度が改正されたら作り直しですか?
A5. 後から一部を差し替えやすい構成をご提案しますので、全面的な作り直しを避けられます。長く使える設計を意識しています。
Q6. 制作期間はどのくらいですか?
A6. 広報向けの漫画で4〜6週間が目安です。内容や確認工程により前後しますので、配布時期から逆算して計画します。
Q7. 予算が限られていても相談できますか?
A7. もちろんです。優先順位の高い情報から段階的に進める形をご提案します。相場より抑えたご提案を心がけています。
Q8. 公平な表現にしてもらえますか?
A8. はい。性別や年齢、立場の偏りが出ないよう配慮し、特定の層を優遇しない公平な描き方を徹底します。
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マンガコミットジャパンについて
この記事は、漫画マーケティング・広告漫画・ブランディング支援の専門知識と、13年以上にわたる漫画業界での経験をもとに執筆しています。マンガコミットジャパンは、単に漫画を制作する会社ではありません。漫画家として培ったストーリーテリング力を活かし、「良い商品なのに伝わっていない」「サービスの魅力が伝わらない」といった企業の課題を解決するための支援を行っています。私たちの考え方や、なぜ漫画を活用したマーケティング支援を行っているのかについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
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まとめ
- 行政情報は正確さを優先するほど読みにくくなり、漫画が突破口になる。
- 幅広い世代に届けたい場面ほど、漫画の親しみやすさと自分ごと化の力が効く。
- 正確性・公平性・著作権・継続活用への配慮を最初に固めることが重要。
- 最も伝わっていない情報から小さく始め、段階的に広げるのが現実的。
大切な情報ほど、住民に届かなければ意味がありません。難しいからと諦める前に、「伝わる形」に変える方法があります。いま最も読まれずに困っているお知らせを、ぜひ私たちに教えてください。正確さを守りながら、住民の心に届く形を一緒に考えます。